久々に教育関係のセミナーに参加。
いやあ、いい勉強になりました。本当。
今回のテーマ「情報デザイン」。雑感を。
(1)話を聞いていると、どうも、資格試験とか社会や産業界の要請、という側面ばかりが強調されている印象を受けたのだが、どうだろう。生徒個人にとって、それがどのような価値を持つのか、については全く語られていないじゃん。
(2)「情報デザイン」が教科「情報」で重要なポイントを占めるようになると、おそらくAdobeさんのソフトを使わざるをえなくなるのではないか。
OpenOfficeやGimpとかいったフリーソフトもあるけれど、じゃあそれらを実際にどのくらいの学校で使っているのだろう?社会に出てよく使われている、プロユースのソフトです、なんて喧伝されたら、じゃあやっぱりAdobeさんのソフトか、ということになりはしないか。また、デザイン系ソフトは明らかにMacromediaを吸収してAdobeひとり勝ちではないか。セミナーのスピーカーが「適正な価格」と言ってたけれど、競争相手がいない中で、価格設定は彼らの手にあるわけで、現状、学校で購入するにはAdobe製品は高すぎるぞ。
必修の情報で全員が「情報デザイン」をやるとしたときに、Adobe製品をまるまる購入、なんてことになるのか?予算はどうするんだ?と思った次第。
たとえばFlash CS4アカで購入するときも33600円。サイトライセンスでそろえることを考えてもPC40台分の価格は100万円はするのではないか?
また、Adobe製品をばっちり使える高校の教員ってどれだけいるんだ?それを買っても宝の持ち腐れではないか。費用対効果の点で学校では、実際導入は難しい。そう考えるとフリーのツールを探すしかない。。。
(3)「情報デザイン」のカリキュラムへのインストールの意義については全く賛成。しかし、今回のプレゼンでは、何らグランドデザインが示されなかったのは全く持って残念。あとは現場任せですか、って。
(4)何たって、スピーカーのプレゼンが下手すぎ。「情報デザイン」ができていないのはあなたたちです。Steve Jobsのプレゼンのムービーや
Presentation Zenを読んで勉強してもらいたい。「情報嫌いをつくらないでほしい」なんて言っていたけれど、聞いていた私は「情報嫌い」になりそうでした。